2020/05/14 19:51

▲農業イベントで子供たちと。(プロジェクトには関係ありません。)

 

 

CHAKA CHAKAは近い将来、現在は私ひとりで行っているヘアバンド製作のお仕事を、ジャマイカの人にお願いしたいと思っています。日本でヘアバンドを買ってくださる皆さんとジャマイカの人たちとの縁を繋ぎたい、産業の少ないジャマイカで仕事を生み出すことに貢献したい、という思いからです。

 

自分の夢や想いを語るのは簡単ですが、安定した収益を得ることができなければ、ジャマイカの人を安定して雇うこともできません。「まずはローカル・ビジネスの勉強をしなくては」ということで、ジャマイカで開催される様々なイベントへの出店を重ね、同時にデザイナーI君の力を借りて日本でのオンライン販売の準備を進めながら、試行錯誤していました。少しずつジャマイカでの売り方が分かってきて手応えを掴み始めていた今年3月、コロナの影響で緊急帰国となり、今に至っています。

 

現在ジャマイカでも経済が停滞しており、ジャマイカの命綱である観光業が大打撃を受け、その他の業種でも従業員の解雇が続いています。わたしの友人からも「ホテルの仕事がなくなった」「掃除のバイトに2週間前から呼ばれていない」「アルバイトを解雇された」など、悲痛な叫びが聞こえます。


▲ホルネス首相は公務員削減はしないと表明。多くの企業では従業員の解雇が行われている。

 

 

「やっぱり困ってるんや…。なんかせなあかん!」CHAKA CHAKAをジャマイカに貢献するブランドにしたいという思いがあるなら、今始めないでどうする!ということで、売上金の一部をジャマイカに寄付することに決めました。たくさんの金額・人を支援することはできませんが、公平・平等にこだわらず、困っている仲間に確実に届けます。いつまで、ということは今後の状況を見ながら考えます。一番難しいのは、みんなが困っている状況で誰を支援するのかという点ですが、これはもう「とりあえずわたしの知り合い」としか決めようがありません。ジャマイカの友達には、「みんなを支援する力は無いねん、ごめん、カンニン!」と言うしかないのです。CHAKA CHAKAのアイテムをたくさんの人に「いいな」と思って買ってもらって、もっと売り上げが生まれるようになったら「収益の何パーセントを寄付します!」とか言えるかもしれませんが、今は出来ることしか出来ないのです(頑張らなあきまへんわ!)。

 

寄付先が個人であるため、安全面に配慮し、またプライバシー保護の観点から、限定的な情報しか出すことができませんが、数日前に第1回目の寄付を行ったので、ご報告しますね!

 

 

今回寄付したのは、20代女性、幼稚園児と小学生の男の子を育てるシングルマザーです。コロナの影響で3月に勤めていた会社から解雇されました。収入が途絶え、ジャマイカ政府が一人10万円くれることも無いので、現在は母親からお金を借りるなどしてやりくりしています。「母親も仕事が減っているし、自分もいつ仕事に戻れるか分からない…」と不安そうに話しながら、「でも命がある。神に感謝して毎日を生きるし、わたしは諦めない!」と言う健気な彼女に、CHAKA CHAKA売上金の中から15,000円寄付をしました。物価が高いジャマイカでは、15,000円では半月分の食費ほどにしかなりませんが、彼女からは「本当にありがとう。あなたに出会えたことを神に感謝するわ!」というメッセージがありました。ジャマイカ人のこういうところ…逆境に立ち向かう精神、辛い状況の中でも感謝することを忘れない心、まじで尊敬します。ほんま、すごい。

 

日本でも大変な思いをしている人が五万といる。だけどやっぱりジャマイカで困っている仲間のことを思わずにはいられない。今の自分に何が出来るのか、CHAKA CHAKAが目指す将来像とは何かを考えながら、ユーモアや楽しむことも忘れず取り組みます!


▲弁当屋のスージー。「客は減ったけど店は開けてるねん。できる事やるしかないからな。」と話していた。※寄付したのはスージーではありません。

 

 

 

パトワコーナー

 

We likkle but we tallawa

 

likkle ; little = 小さい

tallawa ; strong = 強い

 

「わたしたちは小さいけど、強い」というフレーズは前にもチラっと紹介しましたが、ジャマイカ人が自分たちを誇りに思うことを表すフレーズです。

 

途上国からは脱したものの、先進国に比べるとまだまだぜい弱なところがありますが、「それでも私たちは強く生きていくんだ」というジャマイカ人のプライドが表れていてかっこいい!世界中がそうであるように、ジャマイカもコロナで大打撃を受けていますが、ジャマイカ人はサバイバー、生き延びる人たちです。これまでも生き延びてきたし、これからも生き延びる。彼らの精神力に励まされつつ、離れていても彼らと共にありたいと感じます。

Pinterestより


メールマガジンを受け取る

新商品やキャンペーンなどの最新情報をお届けいたします。