2020/07/27 09:22


皆さん当然ご覧になったであろうReggae Sumfest 2020。インスタライブを見逃したわたしもこれからYou Tubeで観るところですが、冒頭のMuta Baruka、ジャマイカで知らない人はいない、黒人やジャマイカ人の人権運動家であり、ちょっとクセの強いラスタマン。彼の冒頭の演説が素晴らしくかっこよかったので、ご紹介したいと思います!

 

 

Muta Barukaの冒頭あいさつ Reggae Sumfest 2020

 

 

サンフェス2020へようこそ!

 

これは、サイエンスとテクノロジーStyleのサンフェスだ。サイエンスというのは人によって考え方が違うけれど、物理的に空間にいなくても世界中に配信できるというのは素晴らしいことだ!

 

我々は今、たくさんのことに向き合っている。So-calledCovid Ting”(「コロナ」とかいうやつ)、そして人種差別の問題だ。人種差別は世紀に渡る病気だ!そして我々は、いまだにそれを治せずにいる。黒人はまだ理解しないでいる。たくさんの預言者やヒーローたちが自由のために闘ってきたのに、まだ俺たちは自由や革命のためにびーびー泣いているんだ。

 

「革命」は「変化」だ。我々がまず初めに取り組まないといけないことは、どうやって我々自身を変えるかということだ。長年に渡って黒人に対して間違った教育が犯されてきた。そして白人たちも、長年に渡って学校で、大学で、教えられたことを信じるように騙されてきた。たくさんの嘘を教えられ、繰り返しているうちに、その嘘が真実になる。

 

その病的な状況の中で、我々は自分をどう取り戻すかを理解しなくてはいけない。レゲエはその戦いだ。レゲエはその「メッセージ」を送るメッセージなのだ。それなのに人々はそのメッセージに耳を貸さずにただ歌ったり踊ったりしてクレイジーになっている。レゲエというものは、抑圧され落胆した人々が立ち上がるようメッセージを送るものだった。

 

マーコス・ガーベイが言った。If you have no confidence in yourself, you are twice defeated in the race of life.”「自分に自信を持てない者は、人生のレースで二度敗北している。」しかし我々は(先人たちのおかげで)自信を持っているから、君がまだ何も始めていないというのに、すでに一度は勝っている。

(▲Marcus Garvey ジャマイカの歴史を勉強するのにスルーできない最重要人物のひとり)

 

Steve Bikoは“The greatest weapon in the hand of the oppressor is the mind of the oppressed.” 「抑圧者の手にある最大の武器は、抑圧された者の心だ。」と言った。抑圧されたマインド。それが、今我々が抱える問題なのだ。音楽は自分を理解するメソッドであると信じよう。世界は我々のとっくの先を行っているのに、我々はまだこんな所でもみくちゃにもがいている。

(▲Steve Biko アパルトヘイト抵抗運動活動家)

 

目覚めなければいけないのだ!自分を教育しなければいけない。そのただ一つの方法は、自分の中にあるヒューマニティー=人間性を見つけることだ。ヒューマニティーは空には存在しないし、神が空から降りてきて我々を救うことは無い。我々が我々を救うのだ。そうしなければ、また何年、何十年にも渡って同じ歌を歌わなければいけない。そうして同じことを延々と繰り返しているうちに、また同じ結果をもたらすのだ。それを知っておかなければいけない。

 

Reggae Sumfest! ギブタンクス(ありがとう)!







 


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