2020/08/05 08:41
(ジャマイカで訴えを起こしているVirgoファミリー/ CNNより)
レゲエと言えばドレッド、のイメージですが、実はジャマイカの学校では学生のドレッドロックスは認められていません。学校の規則で学生の髪形は「きちんと」していることが定められており、ドレッドを明確に禁止する学校もあると言います。
現在ジャマイカの小学校から高校では、ラスタファリアンである学生たちはドレッドを隠すためにニット帽などを被って通学するのが慣例となっています。気温の高いジャマイカでドレッドロックスにニット帽は、見ているだけでも暑い!
ジャマイカの憲法でも個人の宗教などの選択の自由は認められています(ラスタは宗教ではありませんが)。
今回の最高裁による「ドレッドを理由に通学を拒否したことは憲法違反ではない」という判決は、ジャマイカの人たちをがっかりさせています。
以下、ジャマイカの新聞The Gleanerからの引用です。
最高裁判所は本日(2020年7月31日)、5歳の少女の憲法上の権利は、彼女のドレッドヘアのためにセントキャサリン、ポートモアにあるケンジントン小学校へのアクセスを拒否された2018年の決定について、これを侵害されなかったと判決しました。
子どもの母親であるシェリーヌヴァーゴは、裁判所の判決にもかかわらず、娘の髪を切ることはないと主張しています。
2018年8月、ジャマイカンズフォージャスティス(JFJ)は、(入学拒否の決定を下した)管理委員会が少女の入学を妨害することを禁止する命令を取得しました。
JFJによる(入学拒否決定に対する)差止命令は、「両親は学校の方針に従って、少女が2018年9月に1年生として入学するために8月29日までにドレッドロックスを切らなくてはいけない」という最終通告を学校から与えられた両親に代わって提出されました。
人権団体は、この(ドレッド禁止という)規則の施行は憲法上保護されている子供とその家族の人権を侵害するものであると訴え、またそのような人権侵害行為の脅威を防止するための他の救済策が存在しないことからも、学校の立場に異議を唱えました。
その決定において、3人のメンバーによる委員会は、求められた宣言(入学拒否決定を差し止めするもの)は許可されないことを決定しました。父親が訴訟を起こす法的立場がないため、求められた宣言は認められず、少女の憲法上の権利は侵害されていないと判断したという理由からです。
(2020年7月31日 The Gleanerより)
ジャマイカの学校現場では、価値観がまだまだ古いんですねぇ。残念です。
Stand up for your rights! ジャマイカの人たち、がんばって!